徳島県高等学校教育研究会 教育相談学会
 

挨 拶

   今年度,高教研 教育相談学会の事務局を鳴門高校がつとめることになりました。 
   さて,皆様方も感じられていることと思いますが,現在,学校においては,様々な課題を抱えている生徒が増えつつあります。 部活動での人間関係に悩んでいる生徒,SNSを使った誹謗中傷に傷ついている生徒,あるいは複雑な家庭環境の悩みを背負っている生徒など,様々な理由により悩み,そして学校を休みがちになっている生徒を見掛けることがあります。 また,ときには,発達障がいが原因でクラスの中で良好な人間関係を築けず孤立してしまっている生徒もおります。 こうした状況に対応するには,学校単独では難しいのが現実です。  
   現在,多くの学校にスクールカウンセラーが派遣されていることと思いますが,その他にも巡回相談員の力を借りたり,児童相談所と連携したり,場合によっては警察とも連携しながら対処していく必要に迫られております。こうしたときに,大切なのは,こうした外部機関と生徒・保護者・保護者との橋渡しを適切に行う特別支援コーディネーターの役割だと思います。 そうした意味で,特別支援コーディネーターを校務分掌に位置づけている教育相談の役割には大変大きなものがあると考えております。 
   最後に,今年度,学会を運営するにあたっては,各学校の先生方のご意見をお伺いしながら進めていきたいと考えておりますので,何とぞご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
                                                                                                                                                        平成31年4月 会長 山村啓治